オーダースーツができるまで
D-net21のオーダースーツが完成までどのような工程をふんでいくのかをご紹介いたします。
採寸から完成までの工程を手作業で丁寧におこない、お客様にご満足いただけるオーダーメード商品をご提供させていただいております。
ひとつひとつにこだわりを持つ製造工程の流れをご覧ください。
製造工程
①採寸
ウェットスーツはたとえどんな良い生地を使っていたとしても、ぴったりのサイズでなければスーツ内に出入りする水の量が多くなり、体温の低下、体力の消耗につながります。
D-net21では28箇所以上の採寸データを元にお客様にピッタリのウェットスーツを製作しています。
ご来店いただきましたらスタッフが細部まで丁寧かつスピーディーに採寸をさせていただきます。(採寸は5分ほどで完了します)
遠方にお住まいでご来店が難しい場合もご安心ください。お客様からいただいた採寸データを過去の似たような体格の採寸データを元に入念にチェックして「ここの数値はおかしいかも」という箇所を見つけた場合ご連絡させていただいています。
その際正しい測り方やお客様の体格の場合このぐらいの数値になると思います、というのも合わせてお伝えさせていただいておりますので、ご自身での採寸によるリスクは最小限で、体にピッタリのウェットスーツをご注文いただけます。
②型紙の作成
採寸データ、生地種類ごとに違う伸び率、スーツの用途、ご希望のサイズ感など様々な要素を計算して世界に一つだけの型紙を作成します。
③カッティング・立体裁断
作成した型紙に沿ってローラーカッターやハサミで裁断していきます。
形を崩さないよう正確にカッティングするのはもちろんですが、ウェットスーツの生地は二度切りすると断面が汚くなり接着強度が落ちてしまうので、一回で正確に裁断します。
④各種ファスナーやマーク、ひざパッドなどの仕掛り
裁断後バラバラのパーツに、分厚いスーツ生地も縫えるようパワフルに調整された工業用ミシンで各種ファスナーを縫い付けたり、プレス機で熱転写マークをつけていきます。
D-net21のマークはウェットスーツの伸縮を妨げることなく、伸ばしてもひび割れない特殊なインクを使用しています。
ファスナーはその品質の高さから圧倒的シェアを誇るYKK製ファスナーです。
⑤パーツの貼り合わせ
バラバラのパーツをウェットスーツ用特殊接着剤で人の形に貼り合わせていきます。
ウェットスーツ用接着剤は乾きすぎず早すぎず、適切なタイミングで貼ることでその効果を発揮します。
そのため接着面にムラなく塗って、乾く時間を均一化させる必要があります。
熟練の職人でもそれなりに時間のかかる工程ですが、スーツの強度に大きく関わってくるので、丁寧に、しかし接着剤が乾きすぎないよう迅速に貼り合わせた後、貼り目にエアニッパーで強く圧力をかけていきます。
⑤縫製
貼り合わせた各パーツをミシンを使いながら、縫製していきます。
使用するミシンはアーチ状の針が特徴的な「すくい縫いミシン」と呼ばれるもので、貼り目をまたぐように生地の厚みの中を縫っていきます。
これにより貼り目はより強固なものとなり、長くお使いいただけるスーツとなります。
ウェットスーツのすくい縫いミシンはジャージの種類やゴムの厚さや硬さ、体の箇所によって適切な深さに調整しながら縫わなければ均等な縫い目にならず、強度も見た目も悪くなるため、とても習得が難しいミシンです。
たとえ工業用ミシン経験者でも初めてこの工程の研修を受けた者は、もれなく心折れそうになり、実際に商品を縫えるようになるのはせいぜい2割程度と本当に難しいミシンですが慣れると体の一部のように扱えるようになり、とても楽しいミシンでもあります。
⑥仕上げ
手足首にテープ巻き加工を施したり、負荷がかかって破れやすい部分にパッチを当てて補強したりします。
⑦完成
縫い目やファスナーはなめらかに動くかなど、念入りなチェックが完了し、作業中につく汚れを落としたら、ようやく完成です。
お客様にお届けする商品は、常に妥協のない品質にこだわったスーツばかりです。